THE STORY HISTORY

2020年11月2日(月) なぜ出雲大社は集客できるのか?

こんにちは。ハクです。

一泊二日の出雲旅行を終えて
大阪に帰ってきました。

いやー出雲、良かった。

ご飯も美味しいし
街も美しいし
出雲大社もとっても素敵でした。
めっちゃ人も多かったし。

でも…

「ご飯美味しい」
「街が美しい」

それだけでは
人は集まりません。

そんなの日本中どこでもだし
そんなことで集客できるなら
過疎地の問題なんて起きないわけです。
町おこしも超簡単。

「ご飯が美味しい」
「街が美しい」
というのは言わば
“コンテンツの質”です。

そして
それだけでは人は集まらん。

ではなぜ出雲には
たくさんの人が集まるのか?

マーケティング目線から見ると
明白です。

まず旧暦10月の「神無月」は
出雲では「神在月」と言われ
日本中の神様が集まる と。

これは“限定性”の心理トリガーですね。
「神在月はこのタイミングしかない!」
という限定性が人を動かす。

そして出雲大社といえば
「縁結び」です。
これは“ベネフィット”ですね。
見込み客が手に入れる理想の近未来が明確。

しかも縁結びは幅が広い。
「赤ちゃんが授かりますように」
「仕事の良縁がありますように」
「人間関係がよくなるように」
「恋人ができますように」
という幅広い悩みと夢に訴求できる。素晴らしい。

そしてそしてさらに…
参加方法が明確で、簡単です。

なにせ
「行って、祈る」だけ。
これは“簡便性”の心理トリガーですな。

しかもアクセスもしやすいです。
電車の駅も目の前にあるし
空港近いし
駐車場も鬼のようにある。

なによりも
出雲大社がうまく集客ができている理由は
日本の古事記による
「ストーリー」のちからです。

出雲大社といえば
「オオクニヌシ」
「スサノオ」
を祀っているわけだけど…

オオクニヌシと
いなばの白ウサギのストーリーや
スサノオのヤマタノオロチ退治のストーリー
アラガミとしてのエピソードなど…

それらのストーリーがあわさって
出雲大社という偉大な観光スポットを
成り立たせ、大きな集客ができているわけです。

プロダクトが素晴らしいことは
もちろん重要なことです。

しかし究極的なこといっちゃうと
「ストーリー」がないところに
人は集まらないです。集客できん。

そして人が集まらなければ
どれだけがんばっても
ビジネスは成り立たない。

なぜなら
お金も、モノも
人が運んでくるものだから。

けっきょくのところ
歴史が証明するとおり
人を動かすのはストーリーです。

さぁ今日も淡々とやっていきましょう。

ではでは。

ハク